michihide's blog

技術メモおよび雑感

鍼治療は痛くなくてオススメです。

うちの親父は、現役時代は盲学校高等部(高校に相当)の理療科教員として鍼灸マッサージを教えていました。理療科専門の教員免許としては、長崎県の第一号でした。当時長崎県内にあった鍼灸院は、そのほとんどが親父の教え子だったのではないでしょうか。鍼灸院は少なくとも当時、視力障害者にとって、およそ考えうるほぼ唯一の職業でした。 

退職後は、自宅を改造して鍼灸院をやっていました。喘息治療がうまいということで町医者から紹介されたりして、かなり遠方から患者さんが来ていたようです。1時間たっぷりやっても千円とか2千円くらいしか取らなくて半分ボランティアみたいなものでしたが、地元の農家の人は野菜をたくさん置いて行ってくれたりしました。またお中元やお歳暮の時期になると、贈り物が凄いことになっていました。

鍼灸には医療保険が適用されなかったので、自治体(町)に働きかけをして、補助金として1回500円の診療補助券制度を作ってもらったりしていたようです。 

私も小さい頃は、自分の小児喘息の治療のため鍼をしてもらっていたのですが、当時は鍼が痛くて泣いてました。その後、鍼もすごく細くなって、単に気持ちいいだけのものになりました。鍼はもともと大陸から伝わったものですが、その後、日本では細いものを使うようになったようです。 

うちの子どもたちがまだ小さかった時分、11か月違いの年子の体重増加に比例して私たち夫婦の肩こりや腰痛もひどくなっていったので、毎週のように実家に通って治療してもらっていました。親子なので無料でした。 

ただ親父が亡くなってからは、技術的に親父を超える鍼灸師をなかなか見つけることができず、最近は見つけることも諦めてもっぱらマッサージばっかりです。いったんよいサービス(しかも無料)を享受してしまうと、それに劣るサービスに対してそれ以上の対価を払うのはかなり抵抗があるものです。 

(オチはありません。TLで鍼治療のことを見たのでなんとなく)